慧日山 本東寺(松山町)
「慧日梅」と呼ばれる、樹齢240年のみごとな枝垂れ白梅(上画像中央)のほか白梅50本、紅梅5本を鑑賞しながら野点を楽しむ、延岡花物語のオープニングイベント。
慧日山(えにちざん)本東寺は、古来、山岳信仰と修験道の霊山とされる行縢(むかばき)山の麓にある行縢神社の神宮寺、真言宗行縢山(むかばきさん)大日寺の別当である甲斐法喬隆覚(かいほっきょうりゅうかく)の開基。その次男の薩摩法印のちの薩摩阿闍梨日叡(さつまあじゃりにちえい)が、日蓮宗に帰依して創建した法花堂を、1335(建武2)年3月23日に本東寺と名付けて開山。日叡上人は、九州出身初の日蓮門下僧として日向・豊後・薩摩に寺院100余を建立し日向国内に法線を広めたことから日向開山と称されています。
境内には宮崎県三梅の一つ「慧日梅」があり、その中に推定樹齢240年といわれる枝垂れ白梅の巨木もあります。境内の片寄角太郎翁の歌碑には「山門を くぐるやがても かほりきぬ 法のみ庭の 白梅の花」と詠われています。